新年1発目、「女性セブン」(小学館)が「人気司会者の宮根誠司に隠し子がいた」というスクープを放った。

「本人がインタビューに応じて、すべて認めているので、完璧なスクープです。

ところが、このネタに芸能マスコミが食いつかなかったんです」と女性誌ライターが苦笑いする。

 発売日は1月6日。5日の昼過ぎには早刷りが新聞社やテレビ局に届き、ネットでは、「Yahoo!」のトップページに「女性セブン」の記事が配信されていた。

 「大騒動になると思っていたんですけどね」と、夕刊紙デスクは肩すかしを食ったという。

 スポーツ紙が後追い記事を載せるとしたら、6日朝刊。だがそこには、たった1行も宮根関連の記事はなかった。

 「スポーツ紙のヘタレぶりを見せつけた形ですね。テレビはやりにくいと思いますが、せめてスポーツ紙ぐらいは後追い記事を掲載してもらわないと! それがまったくないんだから、これは何かあったなと直感しましたね」と前出のライターが打ち明ける。

 確かに、「何か」はあった。スポーツ紙デスクから、次のような証言を引き出した。

「赤坂(バーニングプロダクション)から、『これは扱わないように』ってお達しがあってさ、分かってよ、どうしようもないんだよね」

 宮根の所属事務所テイクオフは、いわゆるバーニング系として知られている。ゆえに、"芸能界のドン"周防社長率いるバーニングがスポーツ紙に"お願い"すれば、一切記事が載ることがないというのがお約束だ。

 宮根は6日の生放送『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)で、「わたくしどものことでお騒がせしまして......」と騒動を謝罪し、隠し子を認めた。それを受けて、やっとスポーツ紙も報じたが、

「ベタ記事かせいぜい2段組の記事でしたね。このようなカラクリは、ネットを中心に一般の読者にも伝わるわけですから、スポーツ紙は、より一層信用を失うわけです。売れないのも無理はないですよね」(ワイドショーデスク)

 結局、積極的にこの件を報じたのは夕刊フジ、東京スポーツ、日刊ゲンダイなどの夕刊紙とネット媒体ばかり。いずれにしろスポーツ紙が"隠した"事実はこうして露呈してしまうのだから、そろそろ"芸能界のドン"の意向などから離れたフラットな報道に切り替えてはいかがだろうか。
(文=中谷泉)


【関連記事】
「元旦婚も......」山田孝之の隠し子騒動を"美談"に仕立て上げた芸能マスコミの罪
小倉智昭完敗!? 宮根誠司、"メディアジャック"まであと一歩か
直撃VTRもやらせ?『Mr.サンデー』宮根誠司 沢尻エリカの"スポークスマン"に堕す